メガネが曇るのがストレス
患者さんのケアに追われる毎日、マスクは欠かせません。しかし、メガネ着用者にとって、マスクによるメガネの曇りは大きなストレスとなります。視界が悪くなることで、業務に支障が出たり、患者さんとのコミュニケーションに不安を感じたりすることもあるのではないでしょうか。そんな悩みを解決する、効果的な曇り止め対策を徹底解説します。

なぜメガネは曇るのか?
メガネが曇るのは、温かい呼気が冷たいレンズに接触し、水蒸気が結露するのが原因です。マスクを着用すると、呼気がレンズに直接当たりやすくなるため、曇りが発生しやすくなります。これは、寒い日に外から暖かい室内に入ったとき、メガネが曇るのと同じ原理です。看護師の場合、この現象がより起こりやすい状況があります。たとえば、手術室のような温度差が激しい場所では、急激な温度変化によってレンズが冷え、呼気が結露しやすくなります。また、患者さんのケアをする際、患者さんの呼気に含まれる水分もレンズの曇りの原因となることも。特に、発熱している患者さんの場合は、呼気に含まれる水蒸気量が多いため、より曇りやすくなります。 さらに、マスク着用によって呼気の逃げ場が限られるため、レンズへの結露が促進されるのです。

今すぐできるメガネの曇り止め対策
すぐに試せる対策として、マスクの上部を鼻にしっかりフィットさせる、ノーズパッド付きマスクを使用する、マスクの上部にティッシュを挟むなど、マスクのフィッティング調整が有効です。また、メガネを少し下にずらす、鼻呼吸ではなく口呼吸を意識する、息を下向きに吐くといった工夫も効果的。さらに、曇り止めスプレーやクロス、ジェルなどのグッズも市販されています。ドラッグストアなどで手軽に購入できるものから、メガネ専門店などで取り扱っている高機能なものまで、さまざまな種類があるので、自分に合ったものを選んでみましょう。

曇りは未然に防げる
曇りを未然に防ぐには、メガネ購入時に曇り止め加工が施されたレンズを選ぶのも一つの方法です。また、レンズに親水性コーティングを施すと、水蒸気が均一に広がり、曇りにくくなります。さらに、レンズの汚れも曇りの原因となるため、定期的なクリーニングも大切です。看護師であれば、消毒用アルコールでレンズを拭くのも効果的ですが、レンズの種類によっては適さない場合もあるので注意してください。

快適な視界でより良い看護を
上記の対策は、どれも今日からすぐに実践できるものばかりです。まずは一つでも試してみて、ご自身の状況に合った方法を見つけてみてください。曇りのストレスから解放されれば、仕事への集中力もアップし、患者さんとのコミュニケーションもよりスムーズになるはずです。明日からの勤務が少しでも快適になるよう、ぜひ今日から曇り対策を始めてみましょう。

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